ITによるイノベーションからIT融合へとビジネスを取り巻く環境が変わりつつある中、インターネットの世界では、大容量のデータは雲の上(クラウド)へ、それらを取り扱うインターフェイスはポケットの中(スマートデバイス)へと、ますます広がっていくでしょう。光ケーブル(FDDI)や高速無線ネットワーク(LTE)のインフラが整ってきている現在では、それらを活用したビジネスモデルの身近な事例は至る所に転がっています。
平成25年度のインターネットビジネスは、「クラウド・コンピューティング」、「スマートデバイス」、「M2M」、「SNS」、「オープンソース」、「ビッグデータ」等のキーワードが中心となって展開されると考えられますが、HiBiSはこの時流を逃さないよう、部会活動やセミナーなどのイベント開催を中心に活発に活動してまいります。
ミッションである「広島におけるインターネットを活用したビジネスの活性化」を実現するため、IT業界以外の企業や個人の方が参加できる機会を増やし、IT業界内での連携だけに留まらず、産学官連携を強化することを大きな方針といたします。
まず、毎年開催しているHiBiSインターネットビジネスフォーラムと、一昨年よりHiBiSの中核イベントとなってきたHiBiSビジネス交流会をひきつづき開催する他、ビジネスIT活用部会が中心となって、独立行政法人情報通信研究機構(NICT)との連携を深めてゆきます。HiBiSの活動を内外に積極的に発信するため、Facebook研究部会はウェブマーケティングの研究成果を、そのままHiBiSの広報活動の中で実践するなど、マーケティングのテストベットとしても活動してまいります。インターネットセキュリティ部会は、セキュリティに関する技術的要件を中心に、最新動向と問題点等を調査・研究し、また、他の部会と連携してテーマを絞って深堀をするとともに、実環境での技術的な検証にもチャレンジします。Android活用部会においては、外部団体などとの交流を行い、広島市産業振興センターと協業して、講演会の共催やAndroid研究会への参加を行ない、また、広島県情報産業協会技術委員会との共催で、Android塾を開催する昨年同様、引き続き活発に活動してまいります。
本年度は、2年に一度、「ひろしまIT総合展2013」が開催される年度であり、テーマや主旨に沿ったセミナーを企画・実施する予定です。毎年開催していますHiBiSインターネットビジネスフォーラムも、このシンポジウム期間中のイベントとして開催することで集客や周知の相乗効果を狙います。以上のように今年度もHiBiSは広島発のインターネットビジネスやベンチャー企業の発掘を行うことで、業界および地域社会の情報化・高度化に取り組んでいきたいと考えております。
本年度の運営方針を以下のとおり示します。
HiBiSの活動は、メンバーの参加が無ければ成果を出すことができません。各部会は、それぞれ魅力のある事業活動を計画しています。メンバー各社の積極的な参加をお願いいたします。