インターネット黎明期に発足したHiBiSは今年で13年目を迎えました。目的を 当初のインターネットビジネスの啓発から、その実践、具体的な成果に移すべく、専門分野に分かれた5つの部会を中心に、活発に活動いたしました。
Web2.0部会ではインターネットの進化の象徴としての「Web2.0」現象を捉えるために、OpenSocial、FaceBookなどをはじめと した様々な研究を行いました。その結果、クラウド・コンピューティングという次の研究テーマに行き着き、これが今後の情報化社会の主役となることを確信し ました。
ビジネスモデル部会では、昨年から研究を行なっていた「エリア限定ワンセグ」について、技術面や制度面、全国での実験状況などの調査研究を行いました。 既に取組みをされている企業の方や、県内の放送業界や広告業界の方にも参加を頂いて活発な意見交換を行ない、今後のビジネス創出の参考とすることができま した。
インターネットセキュリティ部会では、ユビキタスネットワークや次世代の基幹ネットワークである「NGN(Next Generation Network)」のセキュリティ要件について、利用者の視点に立って最新動向と問題点等を調査・研究しました。
モバイルソリューション部会では、「モバイルを活用した商店街の活性化」をテーマとし、実際の商店街関係者、支援団体などにも出席していただきながら検討を進め、最終的には活性化策の提案書としてまとめることができました。
OpenPNE部会では、SNSにおいて国内トップシェアを持つOpenPNEの具体的な導入方法から、SNSのビジネスモデルや活用例を研究し、 SNSの将来性や今後の展望について議論・検討を行いました。開発元の株式会社手嶋屋の手嶋社長、OpenPNEを活用されている企業の方にプレゼンをし てもらうことで多角的な情報交換ができ、SNSについての相互理解を深めることができました。
10月に開催した情報化シンポジウムでは、昨今キーワードとなっているクラウド・コンピューティングについての理解を深めることを目的に、「クラウド・ コンピューティングの動向-米国の最新事情-」、「SaaS・PaaS(Platform as a Service)で創る新しいビジネス」の2つのセミナーを担当しました。
2月に開催した「第12回HiBiSインターネットビジネスフォーラム2009」では、NTTドコモの松木 彰氏をお招きして、「ワイヤレスでビジネスが活性化~不況の時ほど無線(無銭)でビジネス体質改善~」という題目で、モバイルインターネットの可能性につ いてのお話をいただきました。優秀ビジネス事例発表では、12件の投稿原稿から選出された5件の発表がありました。最優秀事例には、株式会社ネットスクエ アの「Flex 3 を活用した歯科診療所向けSaaS」が選ばれました。
上記のような流れの中で、HiBiSは広島におけるインターネットビジネス活性化、優良なビジネスモデル企業の発掘に積極的に取り組み、成果を出してき たものと自負しております。今後とも、広島におけるインターネットビジネスを牽引する意気込みで活動を充実させてまいります。皆様のさらなるご協力とご支 援をお願い申し上げます。
【参考資料(これまでの歩み)】
総会 | 1回(6月2日) |
協議会 | 1回(6月2日) |
講演会等全体イベント | 9回 |
運営委員会 | 12回 |
Web2.0部会 | 12回 |
ビジネスモデル部会 | 10回 |
インターネットセキュリティ部会 | 7回 |
モバイルソリューション部会 | 10回 |
OpenPNE部会 | 7回 |
メルマガ発行 | 10回 |