活動報告

活動報告(平成19年度)

総括概要

 HiBiSは12年目を迎え、広島におけるインターネットビジネスの啓発を目指し、情産協会員以外の参加も得て、本年度は5つの部会を中心に活動を行ってきました。

 Web2.0部会は、goo地図APIを活用した「来て見てショット」の開発を行ない、EXPOで実証実験を行なって多くの来場者の関心を集めました。また、各種オープンソース及びRubyの研究、セミナーを開催しました。

 モバイルビジネス部会は、モバイルを活用したビジネス事例や最新のモバイル技術動向を調査・研究しました。特に、昨年から急速に需要が伸びた「ワンセグ」に関する仕組みや活用事例では、活発な意見交換や情報交換を行ないました。

 ICカード利用部会は、3つの検討テーマ「他のICカードとの連携の可能性」「アプリケーション共同利用の可能性」「認証センター構築の可能性」についての調査・検討実施するとともに、外部講師を招いての活用事例セミナーを3回行ないました。また、「広島県内で共通利用できるIC学生証」の普及啓発を図るため、教育ネットワーク中国と共催で県内2大学による導入事例セミナーを1回開催しました。

 インターネットセキュリティ部会は、「個人情報保護(情報漏洩防止)」「内部統制」「不正アクセス防止」などネットワークに求められるセキュリティの技術的要件を中心に、最新動向と実現に向けた問題点等について調査・研究しました。

 Webマーケティング部会は、参加メンバーが運営するWebサイトを対象にして、各種Webマーケティングの手法を実践しました。

 10月に行われました「コンピュータ&ネットワークEXPO'07広島」では、テクニカルセミナー「オープンソースSNS『OpenPNE』が変える日本の組織コミュニケーション」、「セカンドライフが拓く仮想空間ビジネスとは」の2セミナーを担当しました。

 2月に行われました「第11回HiBiSインターネットビジネスフォーラム2008」では、手嶋屋 手嶋守氏、ハーストーリー 金子和枝氏をお招きした「SNSを巡る新動向及び活用のパネルディスカッション」を始め、12件の投稿原稿から推薦された5件の優秀ビジネス事例の発表がありました。最優秀事例には、デジタライズの「広告マーケットプレイスPitta!」が選ばれました。また、今回から、最優秀ビジネス事例賞として賞金 10万円の商品券をお贈りしました。今後もHiBiS参加メンバーのインターネットビジネス力を高めるとともに、優良なビジネスモデル企業の発掘を行って 行きたいと考えています。

 また、本年度は中国情報通信懇談会より、地域の情報通信における普及と発展に貢献したことが評価され、表彰を受けました。HiBiSの活動が公的な場でも評価されたことであり、ご報告させていただきます。

 上記のような流れの中で、HiBiSは広島におけるインターネットビジネス活性化に積極的に取り組み、成果を出してきたものと自負しており ます。今後とも、広島におけるインターネットビジネスを牽引する意気込みで活動を充実させてまいります。皆様のさらなるご協力とご支援をお願い申し上げま す。

【参考資料(これまでの歩み)】

(平成 8年度)
HiBiSを10月に立ち上げました。また、第1回目のインターネットビジネスフォーラムを実施しました。内容は、プロバイダー活動、インターネットカフェ、ホームページ事例等まさにインターネットの始まりの年です。メンバーの個人メールアドレス保有はかなり低い状況でした。
(平成 9年度)
「イントラネットフォーラムin広島」を開催しました。企業内でのインターネット技術の浸透が始まった年です。広島大学の椿先生に「インターネット社会の憂鬱-憂鬱の解消にビジネスチャンス-」のテーマで記念講演をお願いしました。
(平成10年度)
ECシンポジウムを開催しました。EC(電子商取引)の実質的な展開が始まった年です。インターネットセキュリティの議論も出始めました。衛星インターネット、モバイルインターネットの言葉も出てきました。
(平成11年度)
Y2K問題に揺れた平成11年度は、後半に入ってインターネットバブルと呼ばれるネット関連株の暴騰に沸きました。日本におけるインターネット世帯普及率も20%超との調査結果もあり、米国に遅れてはいますが、インターネットビジネスの全面的な発展が始まったようです。
(平成12年度)
広島県の情報トライアングル実験に参加しました。行政のインターネットへの取り組みが具体化した年といえます。インターネットトレードが盛んになり、マーケットプレースの取組みが活発化してきました。インターネットが本格的にビジネスの道具になってきました。
(平成13年度)
IT(情報技術)の言葉が氾濫し、IT=インターネットが益々企業の業務プロセスに組み込まれてきました。インターネットビジネスフォーラム の投稿内容も高度化し、ビジネスの試みから、実ビジネスとしての展開に変わってきました。「ITは水や空気のような存在になる:ビル・ゲイツ」の言葉が現実味を帯びてきました。
(平成14年度)
ブロードバンド元年と言われ、インターネットのサービス内容が高度化した年といえます。銀行の不良債権処理が進み始め、景気も底を脱したとの 認識がでてきました。HiBiSの活動は「ブロードバンド」、「ネットワークセキュリティ」、「認証」、「ビジネスモデル」、「電子商取引」等のキーワードを中心に展開しました。
(平成15年度)
ブロードバンドの普及が急速に進んだ1年でした。ほんの少し前まで、日本のインターネット接続料の高さが新聞雑誌等で指摘されていましたが、現在では世界で最も安い料金になったといわれています。それと並行して、携帯電話のサービスが向上し、携帯上のホームページを利用したサービスが一般化してきました。インターネットを活用したビジネス環境が完全に整ったといえます。
(平成16年度)
ユビキタス社会の進展する中、Suicaに見られるICカードの利用拡大に伴い、電子マネーEdyやお財布携帯の話題が絶えなかった1年、各部会はそれぞれのテーマ別に部会における研究を行うとともに、社外講師を招聘してミニ講習会を開催し、先進的なインターネットビジネス事例の研究を行ってきました。
(平成17年度)
次世代ネットワークの実証実験が始まり、Web2.0の言葉とともに新しいインターネットのビジネスシーンが出現してきたようです。SNS/ブログが広く普及した年でもありました。また、ICカード利用部会が広島県下の大学の学生証ICカードの標準化の取組を始めました。
(平成18年度)
「広島県内で共通で利用出来るICカード学生証」の仕様を取りまとめることができ、本年度は提案仕様に基づくICカード学生証導入を2大学が決定しました。HiBiSが社会的な意義のある仕事を完成させました。

活動の概要

総会 1回(5月25日)
協議会 1回(5月25日)
講演会等全体イベント 11回
運営委員会 10回
Web2.0部会 12回
モバイルビジネスモデル部会 10回
ICカード利用部会 9回
インターネットセキュリティ部会 10回
Webマーケティング活用部会 5回
メルマガ発行 8回

イベント事業実績