活動報告

活動報告(平成18年度)

統括概要

 HiBiSは11年目を迎え、広島におけるインターネットビジネスの啓発を目指し、情産協会員以外の参加も得て、本年度は6つの部会を中心に活動を行ってきました。
 Web2.0部会は、マッシュアップの事例としてgoo地図APIの活用の実証実験「来て見てショット」の準備として、携帯からの登録の画面遷移/仕様、goo地図APIの研究、サイト画面制作、サーバー設定、クライアント/サーバーアプリケーションの検討を行いました。ビジネスモデル部会は、地場で創造、展開しているビジネス事例の情報収集と今からのビジネスモデル創造・アイディア収集のための講演会「五感とITの融合による最先端技術とビジネスモ デルの考察」を開催しました。また、ビジネスモデル創造には欠かせないWeb2.0の活用情報の勉強など基本知識の習得を図りました。モバイル研究部会は、ワンセグ、スマートフォン、ユビキタス時代のケータイ活用、位置情報サービスなどについて研究しました。ICカード利用部会は、「広島県内で共通で利 用出来るICカード学生証」の仕様を取りまとめるための検討を行い、仕様を決め県内の大学に説明するセミナーを2回開催しました。さらに、平成18年度に提案仕様に基づくICカード学生証導入を2大学が決定しました。インターネットセキュリティ部会は、あらゆるコンピュータがネットワークに接続された状態 で、誰もがいつでもどこでも情報にアクセスできるユビキタス社会に向けて、ワイヤレスネットワークに焦点を絞って、その応用技術についての最新動向と実現に向けた問題点について、調査・研究を行いました。本年度より新設されたWebマーケティング部会は、「広告媒体として意識したWebサイト活用方法」と「SEOを中心とした集客アップ」をテーマに参加メンバー持ち回りで勉強会を行いました。
 10月に行われました「情報化シンポジウム広島'06」では、「Web2.0とgooの検索テクノロジー」、「広島県内の大学におけるICカード学生証への提案と現状」の2セミナーを担当しました。また、同じ10月に広島市行政のIT政策全般についての情報交換を行いました。
 2月に行われました「第10回HiBiSインターネットビジネスフォーラム2007」では、AIU保険会社 原亜紀子氏の記念講演「トラベルサービスのWebマーケティング戦略~ロングテールの可能性~」を始め、12件の投稿原稿から推薦された5件の優秀ビジネス事例の発表がありました。最優秀事例には、フォノグラムの「ユーザのニーズと企業の見せたい情報をマッチングする高機能全文検索システム「ピラニア」の開発と拡販」が選ばれました。また、10回を記念して10年間の投稿事例を冊子にまとめました。
 今後もHiBiS参加メンバーのインターネットビジネス力を高めるとともに、優良なビジネスモデル企業の発掘を行って行きたいと考えています。



【参考資料(これまでの歩み)】

 

平成8年度

 HiBiSを10月に立ち上げました。また、第1回目のインターネットビジネスフォーラムを実施しました。内容は、プロバイダー活動、インターネットカフェ、ホームページ事例等まさにインターネットの始まりの年です。メンバーの個人メールアドレス保有はかなり低い状況でした。


平成9年度

 「イントラネットフォーラムin広島」を開催しました。企業内でのインターネット技術の浸透が始まった年です。広島大学の椿先生に「インターネット社会の憂鬱-憂鬱の解消にビジネスチャンス-」のテーマで記念講演をお願いしました。


平成10年度

 ECシンポジウムを開催しました。EC(電子商取引)の実質的な展開が始まった年です。インターネットセキュリティーの議論も出始めました。衛星インターネット、モバイルインターネットの言葉も出てきました。


平成11年度

 Y2K問題に揺れた平成11年度は、後半に入ってインターネットバブルと呼ばれるネット関連株の暴騰に沸きました。日本におけるインターネット世帯普及率も20%超との調査結果もあり、米国に遅れてはいますが、インターネットビジネスの全的な発展が始まったようです。

 

平成12年度

 広島県の情報トライアングル実験に参加しました。行政のインターネットへの取り組みが具体化した年といえます。インターネットトレードが盛んになり、マーケットプレースの取組みが活発化してきました。インターネットが本格的にビジネスの道具になってきました。

 

平成13年度

 IT(情報技術)の言葉が氾濫し、IT=インターネットが益々企業の業務プロセスに組み込 まれてきました。インターネットビジネスフォーラムの投稿内容も高度化し、ビジネスの試みから、実ビジネスとしての展開に変わってきました。「ITは水や 空気のような存在になる:ビル・ゲイツ」の言葉が現実味を帯びてきました。

 

平成14年度

 ブロードバンド元年と言われ、インターネットのサービス内容が高度化した年といえます。銀行の不良債権処理が進み始め、日本啓示も底を脱したとの認識がでてきました。HiBiSの活動は「ブロードバンド」、「ネットワークセキュリティ」、「認証」、「ビジネスモデル」、「電子商取引」等のキーワードを中心に展開しました。

 

平成15年度

 ブロードバンドの普及が急速に進んだ1年でした。ほんの少し前まで、日本のインターネット接続料の高さが新聞雑誌等で指摘されていましたが、現在では世界で最も安い料金になったといわれています。それと並行して、携帯電話のサービスが向上し、携帯上のホームページを利用したサービスが一般化してきました。 インターネットを活用したビジネス環境が完全に整ったといえます。

 

平成16年度

 ユビキタス社会の進展する中、Suicaに見られるICカードの利用拡大に伴い、電子マネーEdyやお財布携帯の話題が絶えなかった1年、各部会はそれぞれのテーマ別に部会における研究を行うとともに、社外講師を招聘してミニ講習会を開催し、先進的なインターネットビジネス事例の研究を行ってきました。


平成17年度

  次世代ネットワークの実証実験が始まり、Web2.0の言葉とともに新しいインターネットのビジネスシーンが出現してきたようです。SNS/ブログが広く普及した年でもありました。また、ICカード利用部会が広島県下の大学の学生証ICカードの標準化の取組を始めました。

 

 上記のような流れの中で、HiBiSは広島におけるインターネットビジネス活性化に積極的に取組み、成果を出してきたものと自負しております。今後とも、広島におけるインターネットビジネスを牽引する意気込みで活動を充実させてまいります。皆様のさらなるご協力とご支援をお願い申し上げます


活動の概要

総会 1回(5月23日)
協議会 1回(5月23日)
運営委員会 10回
Web2.0部会 12回
ビジネスモデル部会 8回
モバイル研究部会 4回
ICカード利用部会 12回
インターネットセキュリティ研究部会 6回
Webマーケティング部会 9回
講演会等全体イベント 8回